1.汚れている箇所にゲル・クリーン+(プラス)をスプレーなどで塗布してください。
- ※対象物が高温の場合、洗浄剤が蒸発しない程度まで降温してください。
もしくは、塗布しながらすぐにブラシなどで擦ってください。 - ※室温よりもある程度温度が高い(60~70℃程度)方が効果があります。
ゲル、コゲ、顔料汚れにシュシュッと振り掛けるだけで簡単清掃
押出機の中に入れるだけで、ゲル、コゲ、顔料汚れに効果テキメン
通常パージは、原料にゲル・クリーン+をまぶし、成形機内に導入し、通過させることで、成形機内の顔料や添加剤、及び簡単な焦げを、除去する方法です。
樹脂を替える時、色抜き、色替えがある時に、次に生産予定の主原料にゲル・クリーン+(原液)をスクリューサイズにより、下の目安表を参考に適量混ぜ合わせます。
〔押出成形機の場合〕
スクリュー径 (mm) | 主原料 (kg) | ゲル・クリーン+ (ml) |
---|---|---|
~45 | 0.5 | 2.5~5 |
~60 | 1 | 5~10 |
~80 | 2 | 10~30 |
~100 | 5 | 25~50 |
100~ | 10 | 50 ~ |
〔射出成形機の場合〕
スクリュー径 (mm) | 主原料 (kg) | ゲル・クリーン+ (ml) |
---|---|---|
~30 | 0.5 | 2.5~5 |
~45 | 1 | 5~10 |
~60 | 2 | 10~30 |
~80 | 5 | 25~50 |
80~ | 10 | 50 ~ |
混ぜ合わせ方は、写真1の様にバケツに原料を入れ、ゲル・クリーン+を適量を振りかけて混ぜる方法が一般的ですが、写真2のようなPE製ボトルに、原料とゲル・クリーン+を入れて、1分程度振ると、簡単に混ぜ合わせることが可能です。
本項では、原料にゲル・クリーン+が混ぜられた状態を、パージ材と表現します。
写真1:バケツで混ぜ合わせる様子
写真2:PE製ボトル
成形機への原料供給を停止します。ホッパーに残っている原料は、押出すか、抜き取ってください。ホッパーに原料がほとんど残っていない状態になったら、ホッパーに手順1で作製したパージ材を写真3の様に導入します。
このとき、ホッパーに液を付着させたくない場合、写真4の様なホース付きジョウゴを用いて導入することが効果的です。
ホース付きジョウゴの必要な方は、当社までお問い合わせください。
写真3:ホッパーに投入する様子
写真4:ホース付きジョウゴ
次に導入したパージ材を成形機から排出していきます。通常は、生産時のスクリュー回転数で、排出を行いますが、さらに洗浄効果をあげたい場合は、スクリュー回転数を半分に下げてください。汚れへのパージ材の浸透時間が長くなるため、より効果が高くなります。
パージ材がなくなったら、次に生産予定の原料を投入してください。投入したパージ材の2倍の原料を投入することが、パージ材完全排出の目安となります。
樹脂が元の色や照りに戻るまで原料を流したら、置換完了です。
冷却パージは、原料にゲル・クリーン+をまぶし、成形機内に導入し、装置内に留め置いた状態で成形機の電源を落とすことで、成形機と樹脂の熱収縮差により開いた隙間に、ゲル・クリーン+が浸透し、焦げや異物を効果的に除去できる、液体タイプならではの方法です。
パージ材の作製方法は、通常パージと同じですので、そちらをご覧ください。
パージ材作製量は下の表を参考に、成形機内部がパージ材で満たされる量の1.5倍~3倍程度で作製してください。
ペレット原料とゲル・クリーン+との配合比率 (目安)
〔押出成形機の場合〕
スクリュー径 (mm) | 主原料 (kg) | ゲル・クリーン+ (ml) |
---|---|---|
~45 | 0.5~ 1.0 |
5~10 10~20 |
~60 | 1.0~ 2.0 |
10~20 20~30 |
~80 | 2.0~ 5.0 |
25~40 50~100 |
~100 | 5.0~ 20.0 |
60~100 200~400 |
100~ | 20.0~ | 200~ |
〔射出成形機の場合〕
スクリュー径 (mm) | 主原料 (kg) | ゲル・クリーン+ (ml) |
---|---|---|
~30 | 0.5~ 1.0 |
5~10 10~20 |
~45 | 1.0~ 2.0 |
10~20 20~30 |
~60 | 2.0~ 5.0 |
25~40 50~100 |
~80 | 5.0~ 20.0 |
60~100 200~400 |
80~ | 20.0~ | 200~ |
パージ材の投入方法は、通常パージと同じですので、そちらをご覧ください。
導入したパージ材を成形機から排出していきますが、成形機から出てきた樹脂が、色が変化し茶色くなったら、パージ材が出てきた状態です。
このタイミングで、スクリューを停止し、成形機ヒーターの電源を落としてください。停止の時間は3~72時間程度行ってください。停止する時間が長いほど、効果は高くなります。
成形機からパージ材を排出しますが、押出成形機の場合、まずヘッドをはずしてください。
次に、成形機内のパージ材の排出を行います。射出成形機の場合、導入したパージ材量の2倍程度の原料を流し、原料本来の色に戻ったらパージ作業完了です。
押出成形機の場合、成形機内のパージ材を排出したらブレーカープレートの網を交換し、ヘッドを取り付けて導入したパージ材量の倍程度の原料を流し、ダイス内のパージ材を排出してください。原料本来の色に戻ったらパージ作業完了です。 網の交換をしない場合は、ヘッドをつけたまま排出を行っても構いません。
写真5の様に、排出された樹脂の発泡が少ない場合、ゲル・クリーン+(プラス)の混合量を増やしてください。原料1kgに対して5cc刻みで増やしていくと、条件が出しやすくなります。きちんと発泡する場合、写真6の様になります。
写真写真5 発泡が少ない様子
写真6 きちんと発泡している様子
サージングが発生して、樹脂が押し出されなくなった場合、成形機の開放できる部分を開放して、成形機内の水分を極力飛ばしてください。それでもダメな場合は、スクリュー回転を停止し、15分待機後立ち上げてください。成形機の温度を少しだけ下げてみてください。
次からパージする場合、以下の2点のいずれかを実践してください。
図1 通常の成形機内へのパージ材と原料の投入順序
図2 サンドイッチ方式の成形機内へのパージ材と原料の投入順序
弊社混合機に取り付けて、スイッチ一つでパージが出来る「自動パージ液投入装置」
近日発売予定!!
準備樹脂が熱く軟らかいうちに剥がせるだけ樹脂を取除き液が浸透できるようにしてください。
1.汚れている箇所にゲル・クリーン+(プラス)をスプレーなどで塗布してください。
2.水をよく搾ったウエスやブラシなどで擦って、汚れをとってください。汚れが取れにくい場合は、無理に擦らないで再度ゲル・クリーン+(プラス) を吹き付け浸透するまでお待ちください。
3.水をよく搾ったウエスなどで汚れとゲル・クリーン+(プラス)を拭取って下さい。
洗浄対象物に予備があったり、再使用までに時間がある場合は、より楽に汚れを剥がし取ることができる浸けおき洗浄をお勧めいたします。
1.樹脂が熱く軟らかいうちに剥がせるだけ樹脂を取除き液が浸透できるようにしてください。
2.対象物を容器に入れ、対象物が浸るように希釈液を入れてください。
3.浸置き時間が経過したら、対象物を取出し、ブラッシングしてください。
4.水をよく搾ったウエスなどで汚れとゲル・クリーン+(プラス)を拭取ってください。